- 検査・診断
インプラント治療をご希望の際に、インプラント治療が適しているかを診査いたします。

インプラント治療とは、歯を痛めた部分に人工の歯を埋め込む治療のことです。 具体的には、顎の骨に人工の歯根を埋め込み、その上に人工の歯をしっかりと固定します。は、入れ歯やブリッジとは異なり、隣の健康な歯を削る必要がなく、周囲の歯への負担を軽減できます。その結果、自分の歯のような自然な感覚になります。
さらに、下顎の総入れ歯が動きやすい方や、上顎の総入れ歯で口蓋部分が無いものを使用されている方にも、インプラントを活用することで入れ歯をしっかりと固定する方法もあります。このようにインプラント治療は、食事の際の快適さを高め、生活の質を向上させるための有効な手段です。
当院では、スイス・バーゼルに本社を構える世界的インプラントメーカー、Straumann®(ストローマン)社製のインプラントシステムを採用しています。
Straumann®社は、インプラント歯科学、修復歯科学、口腔組織再生の分野で世界をリードするグローバル企業であり、その製品は高い信頼性と安全性を誇ります。長年にわたる臨床データに裏打ちされた優れた品質と長期治療成績により、世界中の医療現場で信頼されているブランドです。
インプラントと予防歯科、一見すると矛盾しているようなタイトルです。
しかし、私はこの信念に基づいてインプラント治療に携わってきました。
歯を失ってしまった際の治療法として、インプラント治療が普及する以前は、ブリッジと義歯が主な選択肢でした。
ブリッジは、両隣の歯を削って連結することで固定するため、装着時の違和感が少ないという利点があります。しかし、健康な歯を削らなければならないという大きな欠点があります。
一方、義歯は歯を削る必要がないものの、取り外しが煩わしく、しっかり噛めないという欠点があります。さらに、義歯を固定するためのバネが目立ってしまうこともあります。そのため、以前はブリッジを選択するケースが多かったようです。
私は学生時代から、健康な歯を削ってブリッジを入れるという治療法に疑問を感じていました。自然な歯を取り戻すためとはいえ、健康な歯を削ることに強い抵抗感がありました。
「削る」と一言で言っても、その程度は大きく異なります。ブリッジの場合、図に示すように両隣の歯を大きく削る必要があります。
そんな時に出会ったのがインプラント治療です。インプラントは、顎の骨に人工的な歯根を埋め込むことで、失われた歯を一本単位で回復できます。そして、そのインプラント自体が独立した歯として機能するため、両隣の歯を削る必要がありません。
さらに、ブリッジでは、例えば3本あった歯のうち1本を失った場合、残りの2本で3本分の噛む力を支えなければなりません。そのため、支えている歯に過剰な負担がかかり、将来的にその歯も失ってしまうリスクが高まります。もし1本がダメになると、さらに隣の歯を削ってブリッジを作り直す必要が生じ、結果的に次々と健康な歯を失っていくことになりかねません。
インプラント治療であれば、両隣の歯に負担がかからないため、歯を失うリスクを抑えることができます。隣の歯を削る必要がないため、ご自身の歯を守ることにもつながります。これは、予防歯科の重要な考え方の一つです。
歯を削らないこと、お口の噛み合わせを維持することは、まさに予防行為と言えます。そのためにインプラント治療を選択することは、非常に理にかなった選択と言えるでしょう。
例えば、スポーツ中に前歯を1本折り、不幸にも抜歯せざるを得なくなった30代の男性患者様がいました。その方も私の考えに賛同し、インプラント治療を選択されました。
写真にあるように、インプラントによって美しい歯を取り戻すことができ、両隣の歯を削らずに済みました。このインプラントは12年前に埋入したものですが、現在も問題なく機能しており、患者様は快適に食事を楽しみ、素敵な笑顔を見せてくれています。
以上のことから、インプラント治療は予防歯科の一環であるということをご理解いただけたかと思います。
スポーツ中の事故で差し歯の根が折れてしまい、前歯を抜歯した患者さまの術後1ヶ月目の写真です。
抜歯は部分麻酔を使用し、慎重に一般的な手順に従って行いました。抜歯に伴う主なリスクとして、術後の痛み、歯肉の赤みや腫れ、神経損傷などが挙げられますが、今回のケースではこれらの合併症は見られず、順調に回復しています。
なお、インプラント治療を目的とした抜歯の場合、保険診療の適用外となります。当院では、この治療は自由診療として提供しており、1本あたり8,000円(消費税別)で、麻酔費用や薬代も含まれています。患者さまに安心して治療を受けていただけるよう、丁寧な説明と配慮を心がけております。
初診で当院を受診したときのレントゲン写真です。
抜歯となった前歯は差し歯の治療がなされていることがわかります。また、差し歯の両隣は天然歯
(何も治療をしていない患者様ご自身の歯)となっています。
こちらは、インプラント治療完了から1年後の定期健診時に撮影した写真です。治療後も良好な状態が維持され、前歯は両隣の天然歯と見分けがつかないほど自然な仕上がりとなっています。以下は、治療の流れについて詳細を記載します。
<術前検査>
最初にCT撮影を行い、そのデータを基にインプラント体を挿入する方向をシミュレーションしました。このシミュレーション結果をもとに、インプラントを正確な位置に挿入するためのガイド(マウスピース)を作製しました。
・費用:50,000円(+消費税)
※CT撮影代、診断料、ガイド作製料をすべて含みます。
<インプラント体(人工歯根)を埋入手術>
術前検査で作製したガイドを使用し、インプラント体を骨の中に埋め込む手術を実施しました。この際、麻酔代や薬代を含めて安全に手術を行いました。
・主なリスク:術後の痛み、歯肉の赤みや腫れ、神経損傷、皮下出血、鼻出血など。
※本ケースでは、こうしたリスクや副作用はなく、経過は順調でした。
<人工の歯の製作と装着>
インプラント体が骨にしっかりと結合するまでに数ヶ月の期間が必要です。本症例では、4ヶ月間経過を観察しました。その後、骨との結合を確認し、歯型を取って人工の歯を製作しました。完成した人工歯は、天然歯とそっくりな仕上がりで、患者さまにも非常にご満足いただけました。
・費用: 160,000円(+消費税)
※型取りの費用を含みます。
インプラント治療は、審美性だけでなく機能面でも非常に優れた選択肢です。当院では、患者さまが安心して治療を受けられるよう、全ての工程で丁寧な対応を心がけています。
インプラント治療が完了してから1年後の定期健診時のレントゲン写真です。治療後の経過は良好で、安定した状態を保っています。
BEFORE | AFTER |
---|---|
![]() |
![]() |
主訴 | 前歯が折れた |
治療期間 | 約9ヶ月 |
治療費 | 抜歯代8,000円 インプラント埋入代260,000円 ガイドサージェリー代50,000円 上部構造代160,000円 (いずれも別途消費税がかかります) |
治療内容 | ①対象歯牙の抜歯 ②コンピューター上で治療計画立案・ガイド作製 ③インプラント体の埋入 ④骨に固まった後に型取り ⑤上部構造の装着 |
治療に伴うリスク | 術後の疼痛・歯肉の発赤腫脹・神経損傷 |
ここまでお読みいただいた方の中には、インプラント治療は歯を守ることができることがわかった。しかし、諸事情によりインプラント治療を選択できない。でも歯を削りたくない、という患者様もいらっしゃるかと思います。
そのような方もご安心ください!当院では、その方に応じた別なオプションも用意しております。お口の中の状態によって対応できるかどうか異なりますので、一度ご相談ください。
①
②
③
④
インプラント治療は、約50年の歴史があり医学的に確立された治療法です。しかし、インプラント治療に限らず、どんな治療法にも起こりうる特有のリスクというものがあります。
ここでは、①手術時、②補綴(人工的な歯をつける処置のこと)時、③治療後に分けて、それぞれ解説していきます。
手術に際して、細菌感染のリスクがあります。これは、お口の中の清掃状態が不良であったり、糖尿病などの持病も原因になります。当院では、手術に使用する器具・器材の滅菌を徹底しているほか、術前術後の抗菌薬の投与も徹底しており
ます。
骨が瘦せてきたなどの解剖学的要因により、インプラントを入れる手術の際に神経を傷つける可能性があります。当院では、術前にCT撮影とシュミレーションソフトを用いて、神経までの距離、インプラントを入れる方向、深さの分析を徹底的に行い、リスクを下げるよう最大限努力しております。
インプラントを入れる手術の際には、圧迫止血(傷口をおさえること)と縫合(糸で縫うこと)によりほとんどの場合、止血します。しかし、ごくまれに出血が止まりにくいケースもあります。その際には、高次医療機関と連携をして最適な処置を行います。
インプラントを入れる手術の後に、通常よりも強い痛みを感じる場合があります。神経を傷つけたり、骨を火傷した際に生じることが多いと言われています。当院では術前の診断をより正確に行い、手術に際してより慎重に行うことで、このリスクを下げるよう努めております。
インプラント体(骨の中のねじの部分)とアバットメント(インプラント体と人工の歯をつなぐ装置)は、無理なかみ合わせの力が加わると破損するリスクがあります。当院では、インプラントの歯を付けた後も定期的にチェックを行い、このリスク軽減に努めており
ます。
インプラント体(骨の中のねじの部分)とアバットメント(インプラント体と人工の歯をつなぐ装置)は、スクリュー(ねじ)で固定されています。歯ぎしりなどをよくする場合は、この スクリュー(ねじ)が緩む場合があります。患者様には異常を感じたらすぐにご連絡を頂けるようお願いをしております。
歯ぎしりやくいしばりなどの習癖により、インプラントに装着した人工の歯の一部の破損 (かけること)する場合があります。当院では、定期的にかみ合わせをチェックし、マウスピースを併用することでこのリスク軽減に努めております。
インプラント治療後に装着した人工の歯もご自身の歯同様に歯周病のリスクがあります。インプラント周囲炎とは、インプラントの歯周病のことです。この原因は、清掃状態の不良、お口の中の他の歯からの感染が考えれます。日々のご自身でのケアと定期的な歯科医院でのクリーニングは必要不可欠になります。
上記のインプラント周囲炎が原因で、インプラント周囲の骨が痩せて歯ぐきが下がる場合があります。特に前歯の場合、歯ぐきの形が変化するので、審美障害(他の歯との不調和)が起こるリスクがあります。これを避けるためには、日々のご自身でのケアと定期的な歯科医院でのクリーニングは必要不可欠になります。
※参考文献
公益社団法人 日本口腔インプラント学会 編
口腔インプラント治療指針2020
インプラント埋入手術 | 260,000円/1本あたり |
---|---|
上部構造 | 160,000円/1本あたり |
ガイドサージェリー | 50,000円(CT撮影料、診断料込み) |
※全て税別となります
中野区でインプラント治療をお考えなら、「富士見台さくら歯科」がおすすめです。2019年10月開院の地域密着型歯科医院として、地域の皆様の健康な笑顔をサポートしています。西武池袋線富士見台駅から徒歩3分とアクセスも良く、中野区にお住まいの方や、お勤めの方にも通いやすい立地です。
当院では、インプラント治療に力を入れており、豊富な経験と最新の技術で、患者様一人ひとりに最適な治療をご提供いたします。インプラント治療は、失われた歯を自然な見た目と機能で回復させることができる治療法です。従来の入れ歯やブリッジと比較して、より自然な見た目で、しっかりと噛むことができ、周囲の歯への負担も少ないというメリットがあります。
インプラント治療は、手術を伴うため、不安に感じる方もいらっしゃるかもしれません。当院では、丁寧なカウンセリングを行い、患者様の不安を解消してから治療を開始いたします。また、手術中の痛みを最小限に抑えるため、様々な麻酔方法をご用意しており、患者様にとって快適な治療環境を整えています。
インプラント治療後も、定期的な検診と口腔ケアによって、インプラントを長持ちさせることができます。当院では、患者様にご自身の歯と同様にインプラントを大切にしていただくために、専門的な知識と技術を持った歯科衛生士による丁寧な口腔ケア指導を行っています。
中野区でインプラント治療をお考えの方は、ぜひ一度富士見台さくら歯科にご相談ください。患者様にとって最善の治療計画を立て、安心安全なインプラント治療をご提供いたします。
一度、富士見台さくら歯科まで
ご相談ください。
03-5848-9373