当院ではこのエビデンスに基づいて
予防・メインテナンスを行っております。
予防歯科では、むし歯や歯周病になってから治療するのではなく、それらの病気を予防するための治療を行います。
病気になってから治療をしたとしても、失ってしまった歯や歯ぐきは元には戻りません。だからこそ、しっかり予防していくことが大切なのです。
私が予防歯科を本格的に学び始めたのは、大学院で研究を行っていた2004年のことです。スウェーデンのアクセルソン先生とリンデ先生という予防歯科の権威の先生方が出した論文を読んだのがきっかけです。
この論文は、257名の方々に年2〜3回のクリーニングとフッ素塗布を30年間継続し、その間どれだけ歯を喪失したかを研究したものです。
驚くことに30年間で平均0.9本しか歯を失わなかったのです!何もしなかった場合は、日本人のデータになりますが、7.1本も歯を失っていました。
ここから私は予防歯科の大切さを改めて痛感し、痛みの少ない治療の研究と並行して予防歯科を本格的に学び、取り組み始めました。
それよりも前に私には予防歯科に情熱を傾けるに至った原点ともいうべき2つのエピソードがあるのでご紹介します。
まず1つ目です。
小学生の頃、むし歯治療で奥歯に銀歯(金属の詰め物)を入れられて非常にショックだったことを今でも覚えています。永久歯に生え替われば銀歯がなくなると信じていましたが、結局銀歯は抜けず、その歯は永久歯だったのです。
むし歯にならなければ、金属を詰められることもなかったのに・・・。むし歯を防ぐことさえできれば・・・。そうして、漠然とむし歯の予防について興味が湧いてきました。
次に2つ目です。
1995年の2月東京医科歯科大学の入学試験の2日目のことです。この日は面接試験でした。試験官は後の病院長になられた須田教授でした。
志望動機を聞かれた私は、大学で予防歯科の研究をしたいと申し上げました。その時、須田教授は「これからは予防の時代なので、本学でしっかり頑張ってください」とおっしゃってくださいました。
その言葉を聞いて私はとても嬉しかったのを今でもはっきりと覚えています。
こうして私は、痛みの少ない治療と予防歯科の2つを自分の診療の中心に据えるようになったのです。
当院では、予防歯科プログラムをしっかりと行うのはもちろんのこと歯周病治療にも力を入れています。
その理由は、40代以上では歯を失う原因の1位が歯周病によるものだからです。歯周病は国民病と言われ、厚労省によると20代で約7割、30〜50代では約8割、60代以上では約9割の方が歯周病にかかっているというデータもあります。
しかも年代が上がるにつれて歯周病は重症化していきます。
歯周病は単なる口の中の感染症ではなく、さまざまな病気や全身の状態に影響を及ぼすことが明らかになっています。
歯周ポケットから体内に侵入した細菌や細菌由来の病原因子に加え、炎症に関係する物質(サイトカイン)が歯肉の血管を通じて血液に流れ込むことなどが原因となります。歯周病は決して「歯の周辺」にとどまる病気ではないのです。
放置すると知らない間に、生活習慣病をはじめ、全身に影響を及ぼすのが歯周病なのです。 たかが歯周病、と放置しておくと、命に関わる病気を招くことも。
全身の健康を保ち、いつまでも元気に働くためには、食事・運動・睡眠・禁煙等とともに、適切な歯周病治療と予防が重要となります。
当院では、2名の常勤歯科衛生士が歯磨きの仕方から、デンタルフロス・歯間ブラシの使い方、食生活の改善点、日常生活での注意点の管理と指導を行ったのち、歯周病治療と予防処置を行っていきます。
機器名 | 歯面清掃機 エアフローS1 |
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機器の役割 | 歯のクリーニングに使用します。主にプラーク(歯と歯ぐきの間に付着したバクテリアのかたまり)や着色汚れの除去に用います。 |
患者さんへのメリット | 歯周ポケット(歯と歯ぐきの境目にある溝)内のプラークは、歯周病の直接的な原因になります。しかし、歯ブラシで除去することは難しく、歯科医院でのプロフェッショナルクリーニングが必要になります。本機器を用いることで歯ぐきを傷つけずに痛みがなく、効率的にプラークの除去が可能です。 また、歯の表面の頑固な着色汚れ(茶渋、タバコのヤニ)も歯を傷つけずに除去することができます。 |
中野区の歯科口腔保健医療政策に基づき、中野区にお住まいの皆様のお口の健康を守るため、中野区歯科医師会監修の元、歯科健康診査を行っています。
電話もしくはWEB予約にてご予約のうえ、中野区から郵送される「歯科健康診査受診票」を記入の上、ご持参ください。
定期検診のご予約は、お電話0358489373もしくは、
WEB予約から可能です。
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